韓国陸軍は、数多くの師団によって構成されているが、その中で特に伝統ある師団が第6師団である。この第6師団は「青星部隊」としてよく知られている。果たして、青星部隊はどんな部隊なのだろうか。
愛称は「ブルースター」
韓国の師団には、特徴的な部隊名がよく付いている。有名なのは第3師団の白骨部隊、第9師団の白馬部隊、第15師団の勝利部隊、そして、第6師団の青星部隊だ。特に韓国では、師団の名前を第3とか第6とかナンバーで呼ぶよりは、部隊名で呼ぶほうが多い。そのほうが記憶に残りやすいし、部隊の特徴をよく表しているからだ。
それでは、第6師団はなぜ青星部隊と呼ばれるのか。 この部隊は、1950年に始まった朝鮮戦争で輝かしい戦歴を挙げた部隊である。数多い韓国軍の師団の中でも、朝鮮戦争でどれくらい活躍したかがその部隊の評価につながってくるのだが、青星部隊の場合は「もっとも朝鮮戦争で活躍した部隊」という評価が定着している。
朝鮮戦争のときは国連軍が韓国軍と一緒に戦ったのだが、国連軍は師団のことを「ブルースター(青い星)」と愛称をつけて呼んでいた。それにならって、朝鮮戦争でもっとも重要な働きをしていた第6師団が青星部隊と呼ばれるようになった。
最重要な地域を防御
現在、青星部隊は江原道(カンウォンド)の鉄原(チョロン)郡に駐屯している。場所はソウルから東北側に80キロほどの距離で、車で行くと2時間半ほどだ。なお、鉄原郡と言えば、もう1つ大きな部隊が駐屯している。それは、第3師団を指す白骨部隊である。青星部隊も白骨部隊も大変有名な師団であり、それがともに鉄原郡に駐屯している。
このことは、鉄原郡がいかに韓国軍の軍事上で最重要な地域であるかを示している。なぜならば、鉄原郡は朝鮮戦争のときに最大の激戦地になった場所であり、もし北から攻めてきたときにソウルの重要な防波堤になる。
そこで鉄原郡には、白骨部隊と青星部隊という強力な部隊が二つ駐屯しているのだ。この両方の部隊に新兵教育隊がある。各師団のすべてに新兵教育隊があるわけではない。新兵教育隊を持っているということは、活躍してもらうための新兵を徹底的に鍛える師団であることを意味している。実際、青星部隊の新兵教育隊で5週間の訓練を終えた人は、そのまま青星部隊で軍務を続ける人が非常に多い。この青星部隊の任務の中で一番重要なのが、軍事境界線の警戒勤務である。駐屯している場所が北朝鮮と接しており、戦時には真っ先に北朝鮮の攻撃を受ける部隊なのだ。
施設の改善が進められている
過去には、北朝鮮が韓国側に向けて掘った軍事用のトンネルを青星部隊が発見するという大きな手柄も挙げている。しかし、青星部隊にいるからといって、全員が軍事境界線の警戒勤務にあたるわけではない。青星部隊にはいくつかの連隊があり、それぞれに役割を持っている。軍事境界線を守る連隊もあれば、それ以外の軍務にあたる連隊もあるというわけだ。
結局、所属する連隊によって役割が違ってくる。一つ言えるのは、青星部隊のある鉄原郡は韓国でも一番寒いと言われている地域だということだ。冬は零下20度以下になることが多い。 たとえば、零下5度の場合でも「今日はそんなに寒くないな」という言葉が交わされるほど、通常の寒さは厳しい。そのため施設の改善が積極的に進められており、青星部隊の生活館(兵士たちの宿舎)では、最近になってエアコンの大々的な改善が行なわれたようだ。
そういう意味でも、施設は年々良くなっており、兵士たちも師団の中にいる限りでは心配なく生活できるのではないだろうか。いずれにしても、青星部隊は陸軍の中でも特に名声が高い部隊であり、ここで新兵教育を受けるということは、新兵にとっても身が引き締まる思いであろう。
source: ロコレ
文=康 熙奉(カン ヒボン)
前にも書いたけど
ヨンベは やる人だから
適応するのも早そう…
でも大変な部隊に変わりない
ヨンベ〜
ファイティン❣️