韓流スター BIGBANGや2PMのメンバーが兵役入りしているが、最前線の部隊に入って新兵訓練を受けるケースが多い。果たして、新兵訓練ではどんなことをしているのか。
写真=韓国陸軍公式サイトより
入隊直後の新兵たち
最前線の部隊にある新兵教育隊に入った場合も、通常の5週間にわたる新兵訓練プログラムに沿って訓練が行なわれていく。そういう意味では、韓国中部の論山(ノンサン)にある陸軍訓練所に入っても、あるいは、軍事境界線に近い最前線の部隊の新兵教育隊に入隊しても、行なう新兵訓練は同じである。
それは、どういうものなのか。
全体像を紹介しよう。
入隊したあとは訓練所で身長・体重などの体格を正確に測定し、それを元に身体に合う生活服の支給を受ける。そして、健康診断、知能検査、適性検査を経て、軍服や銃を受け取り、正式に連隊入隊式に臨んで新兵訓練が始まる。
どんな訓練を行なうのか
最初は軍人としての心構えといった精神教育を受け、敬礼や制式(立ち方や行進の仕方など)の立ち居振る舞いを仕込まれる。また、軍隊式の体操を習ったり、軍歌を覚えたりする。体力テストも行なわれ、規定のタイムをクリアできないと、特別な体力鍛練プログラムを課される。そのうえで、戦闘技能の訓練に入る。小銃の操作や管理を学び、次に、銃の構え方やマトの狙い方を練習する。その上で、一番重要な射撃訓練に移っていく。
並行して救急法を学び、化学ガス訓練も受ける。化学ガス訓練は、専用の部屋に入って催涙ガスを浴びる。非常に苦痛をともなう訓練だが、これは誰もが一度は経験しなければならない。続いて、手榴弾の扱い方と投げ方を学ぶ。かなり危険をともなうので、教官と一緒に慎重に訓練が行なわれる。
その後は遊撃訓練が実施される。地面に這いつくばって仮想の敵に近づく訓練であり、肉体的にも苛酷である。全身が筋肉痛となり夜も痛みが消えない。それでも辛抱していかなければならない。
下半身のケアが大事
新兵訓練の終盤では、テントを張って宿泊する野営訓練、重い荷物を背負って早足で20キロを歩く行軍などを行なう。これをやり遂げることによって、新兵訓練が終わる。以上が5週間の新兵訓練の中身だ。
最前線の部隊に入隊したスターも、こうした訓練を行なっていく。さらに、最前線の部隊ならではのプラスアルファがある。それは、最前線の部隊の地形が関係している。 つまり、アップダウンが多い山岳地帯(あるいは丘陵地帯)に部隊があるので、上り坂を果敢に登っていく体力が要求される。
それゆえ、最前線の部隊での新兵訓練では、体力アップのためのプログラムが付加されるのだ。5週間とはいえ、新兵訓練が終了したときには、それ以前とは見違えるばかりに体力が向上しているはずだ。
注意しなければならないのは怪我だ。
特に下半身をよくケアしなければならない。そのことが、最前線の部隊に入った新兵が一番気をつけなければならないことなのである。
source:ロコレ
文=康 熙奉(カン ヒボン)
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