たとえT.O.Pは今は自粛しているが、彼の空席が感じられるしかなかった。しばらくは、BIGBANGの最後の公演となるだけに一緒にいれたら、もっと良かったと思われるステージだった。
BIGBANGは、昨年12月30日と31日午後、ソウル高沢(コチョク)スカイドームで単独コンサート「BIGBANG 2017 CONCERT『LAST DANCE』IN SEOUL」で長男であるT.O.Pに対する慕わしさを表現した。この公演は、T.O.Pを除いた4人組のBIGBANGがステージに立った。最後のコンサートだからメンバーとファンには名残惜しいばかりだ。
特に、T.O.Pはラップを担当しており、彼のパートが今回の公演でどのようになるか、また違った心配でもあった。これに関してBIGBANGは、T.O.Pの声だけそのまま残すなど、さまざまな方法でステージを構成した。
何と言ってもD-LITEは、「SOBER」でT.O.Pのラップのパートを代わりにこなしてファンの熱い歓声を受けた。彼はボーカルが担当でありながら、華麗なラップを披露してファンを感嘆させた。
BIGBANGは、T.O.Pに対する特別な愛情も示した。V.Iは歌を歌いながら、「Say T.O.P」と叫んだ。これにファンは「T.O.P」と応えて雰囲気を盛り上げた。
またBIGBANGは、アンコールをしながらセッションのメンバーの名前をひとりひとり呼んだ。そうしながらメンバーは、「今この瞬間、一番会いたいT.O.P」と叫んだ。
BIGBANGは約11年間共にしてきただけに、メンバーもずっと思い出されることだろう。突然T.O.Pが公演の終盤にスクリーンに登場した。これは昨年1月のコンサート当時のT.O.Pの姿だった。
T.O.Pの画像はたいへん短いものだったが、ファンを喜ばせると同時に切なくもさせた。こうして、T.O.Pの空白を少しでも満たしたBIGBANGだった。もちろん、しばらくはT.O.Pも完全体のBIGBANGも見ることはできないが、いつの日か5人のメンバーが再びステージに立つ日を願いながら待ちたい。