これ以上はない、
G-DRAGONのクォンド1
白いナイキの「エアフォース1ローパラノイズ2.0」が発売される頃、G-DRAGONがナイキと新たなコラボレーションを準備しているという話を聞いた。 そして、従来のナイキ製品ではなく、全く新しいデザインだという言葉を耳にした時は、期待半分、心配半分の気持ちだった。
歴代級と評価されてきたナイキのコラボレーション製品は、ディオール、シュプリーム、ストゥッシュのどのブランドも新しいデザインではなかった。 一時代を風靡したミュージシャン、エミネム(Eminem)、最近株価を上げるジェイ·バルビン(J.Balvin)も同じだ。 伝説の「エアイージー」を作った張本人カニエ・ウェスト(Kanye West)もソール部分はすべて既存製品から借用した。
今の時代、最高のコラボレーションといわれているトラビス·スコット(Travis Scott)の製品も、逆方向のナイキ「スウッシュ」を、「破格」と表現する程度だったし、ストリート·シーンの父親·藤原ヒロシ、ブランド·サカイ共に、従来のデザインの変奏だった。
コラボレーションではなく創造
クォンド1
優れた製品を過小評価するつもりはない. ただ強調したいことは、いや文を書きながら強調しなければならないことはG-DRAGONの「クォンド1」は通常の「コラボレーション」とは 一線を画すということだ。 これはコラボレーションではなく「創造」に近い製品だ。 ナイキとできる、ナイキが'コラボレーション'という言葉を通じて可能な最大値はまさに「クォンド1」だ。
比較不可
コラボレーション製品が発売されると、既存の平凡なバージョンと比較した相違点が列挙される。 しかし、「クウォンド1」で既存のナイキ製品との共通点はない。 存在しなかったデザインのパッケージをはじめ、すべてが新たに誕生したのだ。 ナイキ製品であることが分かるのは側面のスウッシュだけだ。
ブローグ付きクオンド1
映画キングスマンで使われた暗号「ブローグのないオックスフォード(Oxford not Brogues)」とは異なり、クオンド1の最大の特徴はブローグで見られるウィングチップ/ブローグのディテールだ。 誰もナイキがこのようなデザインを出すと予想できなかった。 ところがナイキもG-DRAGONと一緒なら可能だろうと判断したようだ。
(※ ブローグ [brogue] とは、
穴飾りのある短靴という意味の言葉です。 )
G-DRAGONと共に、クウォンド1を誕生させたナイキシニアフットウェアデザイナー、ジュピター·デスピー(Jupiter Desphy)は、このプロジェクトの最高のパートナーだった。 20年あまりのキャリアをストゥッシュ、アンディフィット、そしてナイキで引き続きストリート文化全般について最もよく理解し、楽しむデザイナーだからだ。
「アンディフィット」時代にはナイキと多様なプロジェクトを進め、伝説の「アンディフィットxエアジョーダン4」を誕生させた張本人でもある。 また、サッカーシューズをモチーフにした「エアズームティーエンポ」コレクションからアンディーフィットを代表するカラーも登場した。 クェンド1で見る「フラップ(Flap)」もサッカーシューズからインスピレーションを受けたと伝えた。
目を引く甲被のおかげで、窓の部分は非常に平凡に見える。 しかし、少しだけよく見れば、これさえも大したものだ。 優れた接地力が期待できない靴底だが、美しい砂の上を歩く時、床にはピースマイナスワンのデイジーロゴが刻まれる。
革素材のインソールはもう少しすごい。ボックスに書かれた公式名は「NIKE KWONDO1 PEACEMINUSONE」。 デザインから製品名まで、クッショニングは期待できなかった。 非常に厚い革インソールを取り出してみると,床にはズームエアクッショニングが内蔵されている. 製品名にエアがないのにズームエアなんて、まるでイースターエッグ並みの面白さだ。
Designed & Tailored Exclusively
For PEACEMINUSONE
Thanks GD
スポーツブランドのナイキは、スポーツ選手のシグネチャーのほかには、誰ともこのようなプロジェクトを進めなかった。 これ以上の「破格」は不可能だ。 G-DRAGONは韓国のスニーカー愛、熱気、文化を世界に知らせ、世界は韓国のG-DRAGONが作ったことを望んでいる。 「クォンド1」はナイキの歴史の1ページをすでに予約している。