PEACEMINUSONE IN PARISファッションの都での初披露。
PHOTOGRAPHY JUNSUKE YAMASAKI
BIGBANGのジードラゴンを中心としたチームが手掛けるPEACEMINUSONE(ピースマイナスワン/以下PMO)は、彼自身のイニシャル「GD」とピースマークを重ね合わせることで生まれた、同ネーミングを冠したプライベートプロジェクト。主にファッションピースをリリースし続けており、中でもクリップ、そしてロングストラップ付きのベースボールキャップはPMOの象徴的アイテムとして、既に世界中でコピー商品が出回るほどの現象に。
パリ・オートクチュール期間中の今年1月。パリ3区にあるギャラリースペースで発表されたのは、それらのアイコニックなピースを究極にブラッシュアップさせることで生み出されたインスタレーション作品。会場に入ると、空間いっぱいに広がる2サイズの巨大クリップ。そこにはリアルミンクファーを用いた八色の新作フーデッドコートが無造作にハンギングされ、映像作品の上映、更に無数のPMOクリップを取り付けられた白装束の男が徘徊し続ける。第二の部屋には極端に長いストラップ付きのベースボールキャップが天井から吊り下げられ、割れた鏡とフェイクの紙幣を円状にインストール。第三の部屋には、既に発売中のPMOプロダクトが無数に積み上げられている。
一般販売やセールス活動をすることも一切無い、PMOのアイデンティティのみを純粋に表現した本インスタレーションには、オフ・スケジュールのイベントにも関わらず多数のオピニオン・リーダー達も訪れ、その中にはスージー・メンケスやハイダー・アッカーマンの姿も。集まったゲスト達は、そのミステリアスな作品を体感するだけでなく、主にオンライン上でしか目にすることの出来ない入手困難なPMOプロダクトを入念に触診する。
ファッションの枠組みを超え、発信され続けるPMOの表現活動。パリでの発表はその第一歩。活動はまだ始まったばかりだ。
source: http://freemagazine.jp/peaceminusone-in-paris/