G-DRAGONのUSBアルバムのアイデンティティーを巡って議論が巻き起こっている。G-DRAGONのミニアルバム『KWON JI YONG』のオフライン媒体がUSBという形だけで19日発表される中、韓国音楽コンテンツ産業協会が「アルバムとして認めがたい」という1次意見を出し、「G-DRAGONのUSBアルバム」はレコード業界で大きな波紋を呼んでいる。
文化体育観光部が後援するGAONチャートを運営する韓国音楽コンテンツ産業協会が現在の著作権法上「アルバム」は「音が有形物に固定されているものを指す」という条項によって、特定のサイトに移動し、音楽コンテンツを移す方式をとっているG-DRAGONのUSBは事実上ダウンロードであり、アルバムとは見なせないという解釈を1次的に出した。音源が保存された状態で発売されるUSBならアルバムとして認められるが、G-DRAGONのUSBアルバムはダウンロードしなければならないということから問題になるという解釈だ。現在韓国音楽コンテンツ産業協会は文化体育部とG-DRAGONのUSBアルバムの「アイデンティティー」を巡って協議を続けている。
スポーツ東亜が15日、「アルバムか否か…G-DRAGONのUSB、それが問題だ」というタイトルで記事を出し、「USBアルバム」について触れ、音楽市場だけでなく、大衆もG-DRAGONのUSBアルバムがもたらす変化に注目している。すでにG-DRAGONのUSBはLPとカセットテープ、CDに続くアルバムの「第4位革命」の始まりだという評価を受けている。G-DRAGONとBIGBANGは大衆音楽をファッションや美術など芸術分野とコラボする様々な試みで注目を集めた。
そのような雰囲気でアルバム市場の「革命」を始めたG-DRAGONが USBアルバムを発表した背景や意味、そして未来の価値について詳しく明らかにした。世間で話題になっている「G-DRAGON USB」についてYGエンターテインメントに聞いてみた。
‐G-DRAGONがUSBアルバムを発表した理由は?
「簡単に言って音楽の他に様々な付加コンテンツをより多く提供したいというのがその目的である。一般的なCDアルバムの容量は700メガバイトで、20曲を入れることすら難しい。さらに高画質MV一本も入れられない容量だ。USBの形で発表されるG-DRAGONのアルバムは4ギガバイトである。数十曲の音楽だけでなく、高画質MVも十分に入れられる。音楽コンテンツの保存媒体としてポータビリティも他の媒体と比べものにならない。
‐G-DRAGONのUSBアルバムには何が盛り込まれるのか。
「USBをパソコンなどにつなげると、特定のサービスサイトに接続できる。当該サイトで音楽だけでなく、YGエンターテインメントが今年の年末まで提供するG-DRAGONの各種写真やMVなど様々なコンテンツを閲覧し、それをUSBに入れられる。例えば、G-DRAGONのUSBアルバムにはすでに公開されたタイトル曲『UNTITLED』のMVだけでなく、G-DRAGONが他の衣装を着て出演したもう一つのバージョンの『UNTITLED』のMVが提供される。また、MV撮影現場の臨場感が伝わるメイキングフィルムも提供される。このようなコンテンツはただG-DRAGONのUSBアルバムを購入した人しか手に入れられない特権である。非購入者は見れない」
‐なぜUSBアルバムなのか。
「現在販売されている音楽CDは消費者が音楽を追加したり、削除することはできない。しかし、G-DRAGONのUSBアルバムは一回性の消費財ではなく、消費者の選択によってコンテンツを削除し、入れられる長期的な「コンテンツサービス」のための画期的な方法である。もうこの世の中にはCDプレーヤーで音楽を聴く人はほとんどいない。しかし、まだ音楽番組はアルバム販売点数を重視している。これから「アルバム」は音楽を聴くための媒体というよりは事実上ファンのための「グッズ」商品になると思う。
‐アルバムか否かに対するYGの意見は?
「実はYGは GAONチャートの集計方式について大きな不満や異見を持っているわけではない。新しい音楽と新しい世の中に対する関心の方が大きい。ただ、時代に変化に追いつけない古い考え方を持っている構造的な問題だと思う。USBは音楽だけでなく、動画や写真などより多くの情報をファンに伝えるためにG-DRAGONが選んだ方法なのに、音楽を収録するオフラインの形をCDなどだけに制限しようとすることは理解に苦しむ。今や70代~80代のお年寄りも音楽をCDプレーヤーで聴くことはなくなった。CDプレーヤーを売っているところもあまりない。今は一般人でも情報をCDに入れたりするのではなく、USBや外付けハードディスクに保存するのが一般的だ。どうして音楽だけオフラインの販売形態をCDなどに制限しようとするのか、一般的ではない考え方だ」
USBアルバムを発表する当事者であるG-DRAGONは15日、インスタグラムに「何が問題なのか」(What‘s The Problem?)という文章で始まる投稿で今回のことに対する自分の意見を明らかにした。
「誰なのかも知らないある人が決めたことによってアーティストの作業物が「アルバムか否か」で分けられてそれでいいのか。もちろんいいことと悪いことはあると思うが、テープからCD、そしてダウンロードファイルへと。今も形は変わりつつあるのに、一番大事なのは時間と歳月の中で変わらなず人の耳と口に残る、そして長い間頭に残るいい曲、メロディー、そして慰められて一緒に泣いて笑っていたその歌詞なんじゃないか」
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