韓国の兵役法の第90条には「動員訓練召集の通知書を受けた人が正当な理由もないのに指定された日時に入営しなかったり点呼に出なければ1年以下の懲役、または1千万ウォン以下の罰金や拘留に処する」となっている。これは何を意味しているのか。
写真=韓国陸軍公式サイトより
4年間の動員訓練
日本には徴兵制がないので、徴兵制というシステム自体がまったくわからない人が多い。たとえば、あこがれの韓流スターが現役兵を除隊すると、それで兵役が完全に終わったと思ってしまいがちだ。
現実は違う。
現役兵を除隊しても、その後に「動員訓練」や「郷防訓練」などがまだ残っている。ゆえに、韓国では現役兵を除隊することを「転役」と言う。兵役の中身が変わるという意味なのだ。
具体的に言うと、現役兵を除隊すると、翌年から4年間は動員訓練を1年に28時間ずつ受ける。
40歳まで兵役が続く
動員訓練で何をするかと言うと、現役兵のときに習った射撃の技術をもう一度反復するのだ。つまり、「射撃の腕がなまらないように定期的に練習を積む」というわけだ。
この場合は、住んでいる地域の近くにある訓練所に合宿して動員訓練を行なうことになっている。
4年間の動員訓練が終わると、次の2年間は郷防訓練になる。この訓練は1年に20時間ずつ行なわれる。動員訓練と比べると、1年あたりで8時間短縮になっている。
この郷防訓練を2年間行なっても、まだ兵役は終わらない。最後の「民防衛訓練」が待っているのだ。
民防衛訓練というのは、急な召集をかけたときにすぐ集まれるかどうかを試すための訓練であり、原則として40歳まで行なわれる。
これでようやく兵役が終わる。
現役兵を除隊した芸能人も、こうした訓練をかならず受けている。つまり、40歳まで兵役が残っていると考えればいい。
source: ロコレ
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急な招集…