兵役で入隊した場合には、まず最初に5週間の新兵訓練をしっかりと受ける。その5週間において、新兵たちはどのような訓練を継続して行なっていくのだろうか。具体的に説明していこう。
写真=韓国陸軍公式サイトより
(写真はイメージです)
最初は制式訓練
新兵たちは、入隊してもすぐに訓練を行なうわけではない。まずは、4日間程度の準備期間が設けられている。最初に行なうのは身体検査であり、兵役の軍務に耐えられる健康状態かどうかをチェックされる。
また、適性検査や性格診断によって精神状態も調べられるし、軍人としての精神も最初に叩き込まれる。さらに、ランニングによるタイム測定で体力もチェックされる。 そうやって準備期間が終了すると、いよいよ本格的な訓練が始まる。最初は制式訓練を行なう。これは、軍人として集団で歩行する訓練だ。
こうした訓練を通して軍人としての心構えや部隊内の仲間意識を高めていく。それが終われば、今度は具体的に射撃訓練に移っていく。銃の管理や銃の構え方、そして、実際に的を狙う射撃を徹底的に行なう。それと同時に、手榴弾を投げる訓練や恐怖のガス室訓練がある。
クライマックスは行軍
ガス室訓練はかならず一度は受けなければならないが、新兵たちはみんな恐れおののく。何をするかというと、集団で密閉された部屋に入り、そこで防毒マスクを取って催涙弾を浴びるのである。その際に、「目から涙、鼻から鼻水、口からヨダレ」という具合に、辛抱しきれないほどの苦痛を受ける。これは、新兵であれば誰もが経験しなければならない恐怖の訓練なのである。
そうした訓練をひと通り終えた後には、遊撃訓練に移る。 これは、山野を素早く移動しながら、目標とする敵の陣地まで向かっていく訓練であり、新兵訓練の中で一番重要視されるものだ。
この訓練を終えると、最後に行軍が待っている。重い荷物を背負って、夜を徹して20キロほどの距離を早足で歩くのだ。これが新兵訓練のクライマックスとなる。
すべての新兵訓練を終わると、再びランニングによる体力測定となる。タイムを縮めれば、それだけ体力が向上したという証になる。以上のプログラムを5週間みっちり積んだ後で、いよいよ各師団で本格的な軍務に就いていく。
source:ロコレ
文=康 熙奉(カン ヒボン)
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